ステナボリック(SR9009)

Stenabolic (SR9009) · SR-9009

SARMと研究用化合物ヒト用には未承認WADA S4 · 禁止エビデンス:動物データのみ

SARMではなくRev-ErbAアゴニストで、スクリプス研究所(Scripps Research Institute)が開発しました。マウスで体内時計と代謝を変化させます。ヒトでは一度も検証されていません。

得られる効果

何のために使われるのか、情報源が何を報告しているのか。効果の強さは文献に基づく一般的な分類です:軽度、明確、強い。

用途

エネルギー消費と走行能力が高まったというマウスの研究をもとに、持久力向上と脂肪減少のために使われています。ヒトでは一度も研究されておらず、そもそもヒトで効くのかどうかは不明です。

求められる効果と研究が示すこと

注射で投与したマウスでは、REV-ERBの活性化によりエネルギー消費が増え、脂肪量が減り、血糖と脂質が改善しました。またRev-erbαの活性はミトコンドリアの数や運動能力と結びついています。しかし、REV-ERBタンパク質を2つとも欠くよう遺伝子操作したマウスでも細胞の代謝と生存能に変化が起きたことから、その作用は、販売の根拠となっている標的に特異的なものではありません。ヒトについては何も分かっていません。

効果

持久力脂肪減少

エビデンス:動物データのみ — ヒトでの効果は未証明

目標別の求められる効果(報告ベース)

減量
求められる効果:脂肪減少
体組成の改善
求められる効果:脂肪減少
持久力
求められる効果:持久力、脂肪減少

起こりうる副作用

起こりうることは、必ず起こるという意味ではありません:実際に現れるかどうかは、用量、使用期間、個人差、モニタリングによって変わります。以下では、何に注意し、どう早く気づくかを説明します。

起こりうる副作用4件

レベル · 報告頻度
高め
肝臓への負担
症例報告では肝障害が記載されており、17歳の患者が肝移植を必要とした急性肝不全も含まれます。製品の分析は行われていません。
気づき方:初期は通常自覚症状なし;進むと疲労感、吐き気、かゆみ、濃い色の尿。
まれ
中等度
闇市場品の品質リスク(偽造品、汚染)
JAMAに掲載された分析では、SR9009として販売された唯一の製品にSR9009は含まれておらず、代わりに表示のないステロイド様のアロマターゼ阻害薬が入っていました。
気づき方:予想外の作用、痛みや感染、予想より強い、または弱い効果。
よくある
中等度
長期的な安全性が不明(ヒトのデータが少ない)
ヒト研究はまったくありません。実験室の研究では、細胞の成長や代謝への作用を含め、本来の標的を超えた作用が示されています。
気づき方:気づけるサインはありません — リスクは、まだ分かっていないことそのものです。
起こりうる
低
不安・不眠・寝汗
体内時計を標的とします。マウスでは、REV-ERBアゴニストが覚醒を増やし、深い睡眠とレム睡眠を減らしました。ヒトでの影響は不明です。
気づき方:寝つきの悪さ、寝汗、落ち着かなさ。
起こりうる

レベルの意味

低背景 — 知っておけば十分
中等度サインに注意
高め定期的なチェックが必要
高重大 — 命に関わる、または元に戻らないおそれ

レベル:文献に基づく一般的な分類であり、あなた個人のリスクではありません

頻度

よくある
報告が多い
起こりうる
一部の人で報告
まれ
報告はまれ

リスクを下げる方法

起こりうる副作用4件のうち2件には、可能性を下げる具体的な方法があります:日常の対策、サプリメント、医師が検討することがある選択肢。それ以外については一般的なアドバイスを示します。リスクを完全になくす対策はありません。処方薬は、検査のうえで医師が判断するためにのみ記載しています — それ自体にも副作用があります。

高め肝臓への負担

飲酒しない、ほかに肝臓の負担になるものを避ける、経口ステロイドとその併用を制限する、肝酵素を確認。

対策
アルコールなど肝臓への負担要因の回避定期的な血液検査
医師が処方した場合のみ
各選択肢がどう役立つか(6)
  • アルコールなど肝臓への負担要因の回避 — 経口ステロイドやその他の肝毒性のある薬の使用中に、肝臓への大きな上乗せ負担を一つ取り除けます。
  • 定期的な血液検査 — ALT、AST、γ-GTP、ビリルビンで、症状が出る前に肝臓への負担がわかります。高重量のトレーニングだけでもAST/ALTは数日間上がり、γ-GTPは筋肉由来か肝臓由来かを見分ける助けになります。
  • アデメチオニン(SAMe) — 一部の国では肝内胆汁うっ滞に使われていますが、試験は小規模で質が低く、ステロイド使用者では検証されていません。最も重要なのは経口ステロイドを中止することです。
  • N-アセチルシステイン(NAC) — グルタチオンを回復させます。アセトアミノフェン中毒での効果は証明されており、ほかの原因による急性肝不全の初期にも役立ちましたが、ステロイド使用者では検証されていません。
  • TUDCA(タウロウルソデオキシコール酸) — 胆汁うっ滞性の病気で胆汁の流れを改善します。ステロイドによる胆汁うっ滞については症例報告しかなく、重症例では効かなかった例もあります。最も重要なのは経口ステロイドを中止することです。
  • ウルソデオキシコール酸(UDCA) — 胆汁の流れを改善するために、医師が検討することがあります。ステロイドによる胆汁うっ滞では利点は証明されておらず、重い症例ではしばしば反応がありませんでした。まず経口ステロイドを中止することが先決です。 それ自体にも副作用があります。
中等度闇市場品の品質リスク(偽造品、汚染)

処方箋なしで入手した製品は、偽物、表示と中身が違う、無菌でないといったことが多く、自宅で確かめる方法はありません。合法なサプリメントでは、第三者検査(Informed Sport、NSF)を受けた製品を選んでください。

中等度長期的な安全性が不明(ヒトのデータが少ない)

分かっていないリスクは下げられず、避けることしかできません。使用したものを医師に伝えてください。

低レベルの副作用

睡眠と不安
規則正しい睡眠習慣、午後遅くからは興奮剤を避ける、マグネシウムまたはメラトニン。
対策
睡眠衛生
各選択肢がどう役立つか(5)
  • 睡眠衛生 — 生活リズムを一定に保ち、遅い時間にカフェインを摂らないことで、興奮剤やステロイドによる不眠が和らぎます。トレンボロンによる寝汗はそれでも続きます。
  • グリシン — 小規模な試験では、睡眠の質がわずかによくなり、翌日の疲労感が減っています。鎮静薬ではなく、不安に対するものでもありません。
  • L-テアニン — 主観的な睡眠の質がわずかに改善します。不安への効果は一貫していません。カフェインによるそわそわ感を和らげる可能性はありますが、クレンブテロールのような強い興奮剤の作用を打ち消すことはありません。
  • マグネシウム — 高齢者を対象とした小規模で質の低い3件の試験で、寝つくまでの時間が約17分短くなりました。アスリートでの質のよいデータはありません。
  • メラトニン — 少し早く寝つけるようになり、特に体内時計がずれている場合に役立ちます。不安や寝汗は治しません。

診察と血液検査

どの検査と診察を、いつ受けるべきか。これは目安です — 正確なスケジュールは担当の医師と相談してください。

開始前の検査
あなた自身の基準値 — 以後の結果はすべてこれと比較します
肝機能検査(ALT、AST、γ-GTP、ビリルビン)肝臓
使用中
開始から約4〜6週間後、その後は6〜8週間ごと — 正確なスケジュールは医師と相談してください
肝機能検査(ALT、AST、γ-GTP、ビリルビン)肝臓
中止後
中止から4〜8週間後(持続性の注射剤ではさらに後)、その後は値が基準値に戻るまで
肝機能検査(ALT、AST、γ-GTP、ビリルビン)肝臓

相談できる医師

スポーツドクター全体を統括
消化器内科医/肝臓専門医肝臓

次の場合はすぐに受診してください

  • 皮膚や白目の黄ばみ、濃い色の尿、白っぽい便、強いかゆみ、右肋骨の下の痛み — すぐに受診してください。めまいや失神を伴う突然の激しい腹痛 — 救急車を呼んでください。

緊急時は、お住まいの地域の緊急通報番号に電話してください。

女性の場合

ホルモン作用はないため男性化は起こらないと考えられますが、女性についても、ほかの誰についても安全性データはありません。

俗説と事実

俗説

「SR9009は「飲む運動」だ。」

事実

その呼び名はマウスの実験から来ています。ヒト研究はなく、そもそもヒトで効くのかどうか誰にも分かりません。しかも、その作用は標的に特異的でさえありません。

組み合わせ

この物質に関する個別の組み合わせの注意点は、まだありません。それでもスタックチェックでは、複数の物質に共通する副作用を積み重ねて評価します。

組み合わせをチェック →

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